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執筆者の写真すずめや

たぶん、秋の終わり

週間天気に雪マーク。

ちょうど出張にいってからのことで初雪を逃してしまいそう。


今日はとっても暖かい日だった。

素晴らしく澄んだ空、きらきらに光る野原、障子に躍る木の葉の影、干し柿もつやつやに光って見える。

こんなあったかい日はもうなくなるみたい。

午前中にすこし用事ででかけて、うつくしい雫石の秋を眺めた。

明日からだいたい最高気温は10℃を切る。

山納めだと、夫は山に登って最近執着している鉱物採取に行った。


しばらくするとさっきまでの秋晴れが嘘のように曇りだした。

細かな雨が降り出したと思ったら、雷。

かかとで地団駄踏むような骨太の雷。

追いかけっこをしていた猫たちも硬直。

雨はすぐに大粒になり、風が強まり、夫は慌てて帰ってきて、特に雷を怖がる仔猫のミリを抱きしめていた。


一枚の木の葉がアゲハ蝶の舞うように、雨に翻弄されていた。

ざあざあざあざあ、その音を聞いて、秋が洗い流されていくと思った。

これで秋はおわり。

小雨になって、陽が暮れて、

近所の親切なお兄さんがやってきて、

水道の冬の凍結対策について教えてくれた。

お勝手で話していたけど、ちょっと寒いなっていって後ろ手で扉を閉めた。

そこでもああ秋が終わったんだな、と思った。


今日は注文していた火鉢のための炭もきた。

ホームセンターには屋外用の炭しかなかったので注文したもの。

室内の炭は煤がでないのとかにおいがしないのとか条件があるらしい。

ホームセンターに売っていなかったところをみると、ここいらの人は火鉢をもうやらないのかな。

火鉢本体は大家さんが置いて行ってくれた。

いくつかあったけど壊れているのもあって、

そのなかのよりよいものを選んで、部品を変えたりして、夫が磨いておいてくれた。

火鉢の前に使っていた足元用の電気ストーブは寝室へ行く。

朝晩、冷える。

このおふとんでは足りなくなるだろう。

新しいお布団を買わなくちゃな。

お金も時間も足りなくて中途半端なままの作業場の断熱も、ほんとうにしなくちゃいけないな。

ぜんぶうまく足りるといいな。


雪がとっても楽しみだ。



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