top of page
検索

くちべにの話

  • 執筆者の写真: すずめや
    すずめや
  • 2019年7月5日
  • 読了時間: 2分

盛り上がった話題だったの。

ちょっと整理して置いときたい。


異性愛者のおんなふたりに同性愛者のお兄さんからふられた問い、というか、話題。


口紅って、なんかお化粧のなかでも異質じゃない?

なんかちがうように感じるんだけど、どう?


わっ。

たしかに。

くちべにの、特別感。


生きるために食べたり飲んだりする部位に対する装飾。

動物としての生と対極にある心の生を確立するための装飾。

食べたり飲んだりするたびに、はがれてこまめに塗り直し。


そうおんなふたりでそうそう、って共感しあったのはね、例えばアイシャドウやチークは、気分でいい。

比重は軽くて、鼻歌交じりな軽やかさ。

今日はいい天気で、野原に行くし、黄色や緑を選ぼうかしら、みたいな。

でも口紅ってなんかちがうの。

武装っつうか。

ちょっと穏やかじゃないことばですが。

他のお化粧とちがって、とっても、わたしのためのお化粧ってかんじが強い。

剣道やってたんで、それで例えると袴の帯を締めるかんじ。

武具を付けるまえの、手ぬぐいをキュッと締めるかんじ。

よし!(キリッ)

ってかんじ。


もちろん見られるんだよ、それ前提でお化粧するんだけどさ。


お兄さんが言ってたの、

もうご高齢のおばあちゃんでも、外に出るとき、口紅だけはひいて出るっていう方がよくいるように見える。

僕は(なにはともあれ)男だからその口紅っていうお化粧それ自体が特別なんやろうな、っていうのは感じるんだけど実体験をそんなにたくさん積んでないからおんなのこ(わたしたち)の口紅の話が聞きたいって。


口紅の話、っていわれていっぱい思い出したいろいろを話していたんです。

陰翳礼讃のお歯黒と紅の話や、口吸いって単語について、映画で観たいろんな口紅の印象的なシーン。

ちいさなころの、はじめての口紅体験なんか。

その後も積み重ねてきたお化粧のなかで、あのときの口紅、とか。


くちびるの、とくべつさ。


食べたり飲んだり。

キスをしたり歌ったり。

生命として生きるためのもろもろの入り口。

こころやたましいの、振動の出口。

それに添える、彩り。












追伸

ちょっと画像がきつすぎ?

ロッキーホラーショーだいすきなんですよね。

わたし、お化粧する男性ってすてきだなと思います。

よく画像検索かけてため息をついています。うっとり。


 
 
 

Commentaires


Copyright © 2018 suzumeya

bottom of page