ちょうどよく、といっていいのか、
来月の出展ラッシュに加えてやまもりのオリジナルオーダーがあってがむしゃらにやっている。
時間が足りない。
がんばらなくっちゃならない。
ミリとメリはめちゃめちゃ仲良し。
ふたりでかたまりになって転げ回っている。
でかい紙をくしゃくしゃにするのでけっこう困る。
お気に入りの椅子も交代で座ることにしたみたい。
しかし堂々たる仔猫メリにびびりのミリは少し押されることもある。
たとえばごはんのとき、場所を離しても順番を変えてもメリはミリのごはん皿に突撃してくるのでミリは譲ってしまう。
カニカマ争奪戦にも負けがち。
ふと気づくとあんまり外に出ていない。
こんな大自然の中にいて、引きこもりなんて不思議な気もするけれど、この家にはむかし不良になりたがっていたお子さんもいたみたいだからまあどこにいてもなるときゃなるということなんだろう。
(２階の部屋に魑魅魍魎、とか難しい当て字を使った不良言葉がマジックで書き残してある)
外に出れば気も晴れるだろうが、そうだろうか。
悲しみは悲しみとしてまだ飲み込みたくない気持ちもある。
時間が薬。時間が薬。
煙草が増えているのは良くない。
がんばりますかみさま。
と、どこかの誰かにつぶやく。
がんばらなくちゃ。
足を取られないように。
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