佐川のおっちゃんとぼく
「まいどおおきに〜佐川急便です〜」
「うわごめんおっちゃん、代引きやんな?めっちゃ高いやつ。お金おろしわすれてしまいました」
「ほんまに」
「おつりからあるかな...(ごそごそ)」
「ええよ明日にしよ、またくるわ」
「ありがとうごめんなさい、さんまんにじゅうよえん?」
「いやななじゅうよえんやわ!五十円ねぎりよってからに!」
「あははごめんなさい、用意しときます」
「ほな不在かいとくさかい、かえってきたら俺の携帯に電話して」
「夜になっちゃうけどいい?」
「ええで、いつくるんかな〜って待ってるんもあれやろ、電話くれたら届けにくるわ」
「おっちゃんかんにん、ほんま男前!」
「せやろ、老眼やけどな、いつも必死こいてこのこまかい金額のとこみんにゃけどな」
「かめへんがな、おつかれさまです」
「おおきに」
「おおきに、おきばりやす」
ふらっと路地によってみたおっちゃんとぼく
「うっわしかし、この猫ちゃんかわええ〜ぼく猫ちゃんには目がないねん」
「あるやんふたつも、よう言いますね」
「飼ってた猫もういいひんねんけどな」
「いやせつない、わたしもそうなるんや...」
「せやけど女の子なんやろ、あと10年は生きてくれるやろ」
「そうね...その間にええ男見つけとかなあかんわ、このまま独り身やったら猫ちゃんとともに死んでしまうわたし」
「わかるわ。おっちゃん自分のおかん死んだ時ああ葬式やな、くらいしか思わへんかったけど猫ちゃん死んでもうたとき三日間なんも食べられへんかった」
「ああ〜...」
「ほんでも最近近所の野良猫かわいがってんねん、二匹」
「ええやないですか、ごはんとかあげるんですか?」
「うんあげるよ、こないだamazonで八千円ぶんもちゅーるこうてもた」
「かいすぎやし!好きすぎやし!」
「1日2本までにしときやって怒られんにゃけど3本あげてしまうわ」
「むっちゃ中毒性ありますもんね、うちは最高でも1日1本ですわ」
「ふだんはカリカリ?懐石とかのええやつ?」
「いやオーガニックのんとか無添加のとか、気ぃつかってんにゃけどちゅーるの魔力には勝たれへん」
「寄ってきてくれるもんな〜、いやしかしおたくの猫ちゃんかわいいわ、またくるわ」
「ノートいっぱいこうてくれたらこの子のためにもなるんですよ〜」
「うっわほんまやな!買いにくるわ、おねえちゃんようがんばってるし」
「ようけ買う準備しといてください」
「わかったわ、ほなまたね」
「おおきに」
「おおきに」
もと愛知県民なのに今日はほかにもがっつりめの京都人と話して、流暢に関西弁を操りました。そろそろじゃんだらりん忘れてしまいそう。
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