あふれてこぼれてしまうことを
ぼくはいのる つよくいのる
吐き出すけむりがたゆたうかべの中を
まえもうしろも気にせずに進むきみを
描きつづけてこのまましんだら
ぼくのむくろははじけてしまって
永遠にながれでる 川のもとになる
川はいつでも海へつづいて
その表面は月が照らそうが陽が照らそうが
ぎんいろにひかる いつもひかる
そんなぼくにこのあとなるから
だから いのるを ゆるされる
この世にかたちを持ってあらわれないきもちだ
ぼくはそうすることできみをまもる
ぶあついかべは通さない
あふれてこぼれてしまうことを
いのりながらえがきつづけて
きっとかたちにしないだろう
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